セクハラ☆りんご

bushbear.exblog.jp
ブログトップ
2012年 01月 08日

フェルメール記念日

私の「死ぬまでにしたいことリスト」の中に
「フェルメールの全作品を観賞する」っていうのがありまして。
なぜフェルメールなのかというと、
 理由① 作品が好き
ということに加えて、
 理由② 現在確認されている作品が贋作疑惑含めて30数点と少数
 理由③ そのすべてが美術館にて展示されている(疑問作1点のみ個人蔵)
つまり、観賞チャンスに恵まれているから。

んで、今日初めて本物を見てきました。だから今日はフェルメール記念日(笑)
行ってきた展覧会はこちら
手紙をはじめ、当時(17世紀オランダ)の人々のコミュニケーションがテーマ。
ピーテル・デ・ホーホとかヤン・ステーンとか、フェルメールと同時代の画家の
作品も多く、たっぷり楽しめました。オランダ風俗画大好き。
以下、展示されていたフェルメールの三作品について、いろいろ。
(画像クリックで拡大)


c0008616_2281854.jpg「手紙を書く女」
女っていうか、少女っぽい。画集で見たときの
第一印象は「微笑む少女」やった。けど、実物は
そこまで笑ってるように見えなくて、たぶん照明
とかの関係だと思うんだけど、それだけ繊細に
描かれてるんやなぁと思ったり。バックの画中画
には楽器があって、これは恋愛を示唆してるとか。
(楽器=音楽=調和=恋愛、という)
で、彼女が書いてるのはラブレターなのでは、と
いう解釈になるそうです。仮にラブレターだとしたら
書いている最中を第三者に見られて顔をこちらに
向けたってことだから、この微笑には「恥じらい」なんかも含まれているのかなぁ、とか。
でもこの瑞々しい表情だと、きっとこの恋はうまくいってるんだろうなぁ、とか。


c0008616_2374710.jpg「手紙を読む青衣の女」
最近新たに修復されて日本初公開だそうです。
彼女の背後にあるのは世界地図で、これは「恋人の
不在」を意味しているらしい。なので、この絵の女性は
遠距離恋愛中の恋人からの手紙を音読しているところ
なんだそう。確かに口が少し開いてる。身体の方に引き
寄せた腕は手紙に対する彼女の熱心さを表している
とのこと。言われてみれば力が入るとこういうポーズに
なるなぁ。個人的には彼女のゆったりした服装から、
妊婦さんなのかなぁと思ったり。相手は船乗りとか
そういう職業で、年に数回しか会えない、などと想像。
途端に相手への愛おしさとか会えない寂しさとかが画面から出てくるような気がする。
でも全体にはすごく静かなトーンで描かれていて、「静謐」って言葉が似合う。


c0008616_249840.jpg「手紙を書く女と召使」
今回見た三作品の中で一番のお気に入り。
画面に複数の人がいると物語性が高まると思う。
この絵は窓に目をやる召使がいい表情で、見る側は
はいろいろ想像のしがいがある作品。画面右下には
くしゃっとなった手紙と封蝋が落ちてて、これについて
「書き損じの手紙」もしくは「相手からの手紙」っていう
二つの解釈があるらしい。私は後者派。相手(もちろん
男性)からの手紙に激昂し、握りつぶして一旦は床に
投げつけたものの、やはり返事を書かずにはいられ
ない女主人、そんな彼女の行動に「やれやれ」な表情に
なりつつ手紙を届けるのを傍らで待つ召使…みたいなね。月並みですが。
この絵は二回も盗難に遭いながらも無事に戻ってきた作品で、こうして観賞できること
それ自体が奇跡だと思う。


これらの絵が描かれたのは1660~1670年頃で、つまり今から350年くらい前なわけで、
洗浄とか修復作業が施されているとはいえ、当時のものがずっと残ってるっていうのは
すごいことだと思う。実際にこのキャンパスに向って画家が地塗りをし、下絵を描き、
絵の具を重ねていったのだと思うと、なんか単純にそれだけで感動します。


次にフェルメール作品に会えるのはいつになるかなぁ。
[PR]

by sexual-apple | 2012-01-08 23:59 | 感想系


<< 反省@仕事      最近のこと。 >>